西村賢太の初めてのエッセイ本。
印象に残ったところを書いてく。
DV
西村賢太といえば、DVだが、初めてのDVについて書いてあった。
彼は中卒、15歳にして一人暮らしを始めることになるのだが、数日に一回は自宅に帰り、金を無心していた。
というか恐喝していた。
初めにDVを振るったのは中2の時。もともと母がヒステリーで理不尽に怒られていた鬱憤がすごかった。
母から頭を叩かれたり、髪を引きずりまわされて、ケリを入れられることはしょっちゅうだった。
ある時鬱憤が爆発し、母の鼻から血がでるほど、平手で叩きまくった。
夜通し母が泣くので、その度に平手を食らわせた。
すると赤ん坊のようなあぎゃああぎゃあ
という泣き声になっていったという。
その日を境に完全に立場が逆転した。
この話を聞いてわいはどう思ったか。最初は親が筋力的に強かったから、支配していたが、次第に西村の力が勝り支配し出した。
どちらも同類であり、それは弱肉強食の戦国時代みたいなものだ。
家庭が戦国なこともあるのだと知れた。
「悲観は程々に。楽観は慎重に。」
高校生へのメッセージ。
ええな。
まとめ
相変わらず何も考えずに読めるのが良い。道徳めいたことも、教訓も何も押し付けてこない文章って意外と少ないんかな。
語彙
鷹揚、、おうよう。物事にこだわらないこと。
鶯谷、、うぐいすだに
さもありなん、、当然である
針のむしろ、、少しも安心していられない恐怖の場所