あらすじ
陸が生まれた島はモドリという秘祭とか海族山族に分かれてるとか信仰があった。
モドリは一人の人間を殴り倒し、その後みんなで交わる祭り。
ある年齢になったら参加するのだが、陸は本当は嫌だった。
でも嫌と言ったら村八分にされる。
それで仕方なく、モドリをやるのだが、実はその祭りは伝統的な行事ではなく、1世代前にエロコミ雑誌をみて発案されたものだった。
そんな島が嫌になって陸は東京でにげた。
東京で結婚した後、島に戻ると、今度は桝プロデューサーという人に3000万円払って文化をデザインしてもらってた。
観光客を呼ぶために。そんな感じ。
感想
「信仰の入れ物のように作られている遺伝子の家畜」という言葉があったが、まさにそうだ。
人間は信仰があるから、アウストラルピテクスに勝てたし、今がある。
それは宗教だけじゃなくて、国とかお金とかあらゆるもので。
だって、戦争の時は「日本のため」というみんなが同じストーリー進行する力があったから、命がけで戦えた。
これば信仰ができない生物なら、死にそうなったら逃げるのだ。
しかし死を恐れずに人間は戦える。信仰があるからだ。
日本は鎮護国家だった。
つまり仏教を使って国を収めるということ。
つまりよく言えば国がまとまりやすいように、悪く言えば支配しやすいように仏教を使ってきた国だ。
年が上なだけで、尊敬するとか。
目上の人を立てるとか。周りと合わせるとか。
日本では「上の人が言ってるから」で、多くのことが通る。
しかし今は時代が変わってきてる。
ネットの発達で、それおかしくね?って気づく人が増えた。
自分で信じたいことを選択したいという欲望、自由に生きたい欲望が出てきた。
それに、それを実現する方法も沢山ある。
こうやってブログが月1000円で誰でもできるし、SNS、YouTubeだって無料で誰でもできる。
ハードルは下がってるけど、まだまだレールがあると感じる。
俺の周りの9割の人はレールに乗って就職してみたいな感じ。
自分で選択しているならいいと思うけど、何となくなら、後悔する人多いと思う。
だってみんな好きに生きれるっていうことを知ってしまってるから。
日常的にYouTubeみて同年代のやつが月1000万稼いでるの見てるから。
俺も一つ一つの価値観を咀嚼して、自分で選択していきたいと思った。