『大局観』羽生善治

大局観とは、部分ではなく、全体を見ること。一本の木ではなく、森を見ることである。

「反省はしても後悔はしない」

なにかに挑戦していく上で大切な考え方だと思う。なぜなら挑戦すればするほど、後悔したくなる機会が増えるからだ。

たとえばビジネスで商品を売る。欲を出して高値で売ってみる。しかし評判は悪く、思うように売れない。

こんなとき、もっと安く売っていればと後悔するのだ。

たしかにすべて自己責任である。だが、それを後悔していたら心が持たない。

長く成長しより結果を出していくには、忘れることが大切なのだと学んだ。

「リスクを取らないことが最大のリスクである」

これも何かをやる上で大事な考えだと思う。

人はどうしても現状維持をしたがる。それは物理法則でいうところの慣性の法則と同じだ。

しかし長い目で見れば、現状維持は衰退を辿っている。時代が変わっているからだ。

たとえば羽生さんは、新しい手を見つけたらメジャータイトルを含む公式戦でどんどん指していく。それはときに負けにつながることもしばしば。

しかしその挑戦こそが、50になっても第一線で活躍している秘訣なのだと思う。

「どこまで走るかは考えない。今できることをす」る

100キロ走ると大きな目標を立てたところで、走れる人間はほとんどいない。

大きな目標を虎視眈々とにらみ続けることは修羅の道なのだ。

だったら方向がわかるくらいに目標をみておいて、今できることをするのみである。

結局、人間は今でできることしかできない。無理は続かないのだと、再認識した。

to do

・うまくいかなかったことは、さっさと忘れる
・挑戦すること自体が必須であると忘れず、挑戦を続ける
・今できることをする。

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