優しい女/ドストエフスキーの感想・レビュー

優しい女の内容:

①男(40ー50歳)が営む質屋に若い女がくる。

②男は若い女(16歳)を買収する

③女は男を軽蔑する(男が臆病者で前の仕事を追い出されたエピソードを知り)

④女は男が寝ているところにピストルを向ける。男は気付くが、受け入れる。(=臆病者ではないことを証明する)

⑤男が沈黙を破り、求愛する。
女が「わたしはあなたがこのままにしてくれるとすれ思っていたのに」発言。

⑥女は男に永遠に愛し尊敬することを誓う

⑦約束を守れない自分を受け入れられず女は飛び降り自殺。

この本は目の前の机に、若い女の死体が載せられているところから始まる。男はひどく動揺しながら、女との出会いから自殺までを語っていく形式だ。

この本のタイトルは『やさしい女』だが、私なら『若い女』にするだろう(実際『若い女』だとこの感想を書くまで勘違いしていた)。

なぜなら、この女は精神的な若さによって自殺したと思ったからだ。

どういうことか。

女にとって愛するということは全てを愛するという意味しかなかった。大学生がサークルしか出会いがないからと、サークル内の中でベターな女を選び付き合うような、妥協する愛はなかったのである。

つまり完璧主義だったわけだ。

完璧主義によって死んだのだ。

私も16歳の時はひどく完璧主義だった。

受験勉強もやるなら全てを捨てて目的のために全力でやる。

部活もやるなら、全力で結果を出すためにやる。

ほどほどにやるという選択肢を持っていなかった。

しかし大学生になり歳を重ねるごとに完璧主義の弊害を感じる。

実際問題、核に信念は持ちつつ、外の殻は柔軟にしておいた方がうまくいくということがわかる。

また完璧主義は常に悲観的に物事を見ることになる。90点を取っていても、100点じゃなかったらダメというのが完璧主義だ。

そんならメルタルでは継続して努力することはできない。

つまり私に取って完璧主義は若者の特徴なわけだ。

つまり彼女は若いから(=完璧主義だから)死んだのだ。

100%愛せていなくても死ぬよりはマシだなと思なかったのだ。

100%愛せないくらいなら死んだ方がいいとなったのである。

ランデブー、、男と女が会うこと
ペテルブルク、、ロシア西部の湾岸都市

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