夫のちんぽが入らない

99点 自虐的ユーモアに溢れた私小説

夫のちんぽが入らない

 

  • 「私はどんどん臆病になっていた」

 

  • 爪切り男の「死にたい夜に限って」は好きじゃなかったが、この本は大好きだ。呂布やアイナジエンドが、死にたい夜にを絶賛していたが俺は思えなかった。同じようにこの本を読んでも、そんなにいいかなと思う人もいるのだろうな

 

  • 目の前の人を否定したくないと思った。いろんな背景があって全力で生きて今があるのだ。その想像力。人間と接する時の基本的な姿勢

 

  • 純粋な少女が紆余曲折あって40になった話。まじで面白かった。爪切り男とかを見ていると自分はコンプレックスをさらけ出せていないことに自己否定を感じる。でも多分、これも経験がいるんだろう。そしたら過度にそこだけを見ずに客観的に見れるようになるんだろう

 

  • 職場を辞めるか死ぬかみたいな二択。ほんと人って視野が狭くなるよなーって思った

 

  • この人は仕事を頑張りたかったけどメンタルがおかしくなり、自己免疫疾患で動くのもしんどい時もあるけど、生きてる。臨時講師やったりこうやって執筆したり。色々諦めて、できることやっている。俺はどうなるんだろ。このメンタル疾患で生きていくには、長期的な試行錯誤がいると思った。たくさんやってみて失敗する。

 

  • 「疲れや一時的な気の病なのではなく、私の人間性に関わる根本的な問題だ。私はずっと教師になりたかった。憧れていた。けれど、なりたいものと向いていることは違うのだ」

精神が崩壊して教師を辞める時の話。前半の部分も含めてまさに俺が前職で味わったことだ。自分には向いていないと思った。でもそのために5年も費やした。根本的な問題だったのだ。憧れるは危険なのだ。なりたいものになるのではなく、なれるものになる。なれるものがあるだけ幸せだ。

 

  • 「心身を悪化させて周りに迷惑をかけないよう、臨時教員という形で働くことにした。体調を考えながら半年ごとに契約を更新する。いつでも辞められる。逃げ場を確保する。そんなことを念頭に置いて働くなんて情けないことかもしれないけれど、抱え込んでしまう私には大事なことだった。」

初めてのバイトは4ヶ月で飛んだ。コンビニのバイトは1週間。そのあとは単発の倉庫や1ヶ月限定の引っ越しバイトで繋いだ。そして、前職もある日突然、会社に行かなくなり、そのままやめた。毎日が綱渡の4ヶ月だった。

 

  • 「私には標準がどれほどのものかわからないが、彼のちんぽはかなり大きい方なのだという。行きつけの風俗嬢につけられたあだ名はキングだった。国の王である。」

ユーモアが最高。自分の恥部曝け出した人を応援する私文学であった。

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